立ち退き交渉は代行すべきか。弁護士への依頼費用やメリット・デメリットまで解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 立ち退き交渉を代行するべきか知りたい
  • 代行を依頼する際の弁護士への費用について知りたい
  • 依頼するメリットやデメリットを知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事では、そんなあなたに「立ち退き交渉を弁護士へ依頼するメリットやデメリット、おすすめの弁護士事務所など」をお伝えします。

立退交渉の基礎知識

立退交渉の基礎知識

立ち退き交渉の基礎知識について、以下のポイントから解説していきます。

  • 立ち退き交渉とは
  • 立ち退き交渉の流れ

これから立ち退き交渉を検討されている人は参考にしてみてください。

立ち退き交渉とは

立ち退き交渉とは、貸し出している店舗などの物件から入居者に退去してもらうよう依頼することを指します。

主に物件の整備や、賃料の滞納が原因で立ち退きしてもらう場合が多いです。

貸出人だけでは入居者を説得できないケースがあり、トラブルに発展する可能性もあります。

そのため、弁護士を仲介して立ち退いてもらうように交渉する貸出人が増えています。

同時に、立ち退き交渉に対応できる弁護士事務所のニーズも高くなっていると言えるでしょう。

立ち退き交渉の流れ

立ち退き交渉の流れは以下のとおりです。

  • 1.立ち退き理由を入居者伝える
  • 2.入居者のアフターフォローをおこなう
  • 3.立ち退きの時期や立退料について説明する
  • 4.文書で手続きを進める
  • 5.決裂しそうな場合弁護士に依頼する

まず貸出人と入居者の間でトラブルが起きないように、丁寧に立ち退き理由を伝えます。

ただ立ち退いてもらうだけでなく、入居者の事情や今後について配慮した上で、新しい移転先の選定など最大限フォローに徹しましょう。

話がまとまりそうであれば、具体的な立ち退きの時期や立退料について説明が必要です。

話し合った内容は、文書でまとめて後からトラブルが起きないように管理しましょう。

もし話がまとまらなかったり、上手く提案できるか不安な人は、弁護士を通して交渉を進めるのがおすすめです。

立ち退き交渉代行を弁護士に依頼するメリット

立ち退き交渉 代行 メリット

立ち退き交渉を弁護士に依頼するメリットには、主に以下の4つがあります。

  • 直接揉めることなく解決できる
  • 交渉による負担を軽減できる
  • トータルでの経済的メリットが大きい
  • 早期解決ができる

メリットを正しく認識し、依頼の有無の参考にしてみてください。

直接揉めることなく解決できる

弁護士へ立ち退き交渉を依頼することで、直接入居者と揉めることがありません。

交渉のプロへの依頼により、スムーズに事態を解決できます。

とくに立ち退き時期が緊急の場合、交渉段階で揉めてしまうケースが多いです。

交渉に自信がない人は、弁護士への依頼をおすすめします。

交渉による負担を軽減できる

自身で対応せずに弁護士への依頼により、負担を軽減できます。

立ち退き交渉は、何度も足を運んで立ち退きをお願いする必要があるため負担が大きいです。

弁護士に交渉を任せることで、必要最低限の手続きのみで立ち退きまで繋げられます。

他の業務等で交渉に手が回らない場合、弁護士への依頼により負担の軽減と効率的な交渉が可能です。

トータルでの経済的メリットが大きい

立ち退き交渉の弁護士への依頼により、トータルで経済的なメリットが大きいです。

自分で交渉を続けても、専門家ではないため話し合いが難航し、すぐに立ち退いてもらえない可能性が高いです。

ただし弁護士への依頼により、交渉が効率的に進んで立ち退きに応じてもらいやすくなります。

弁護士への依頼費用は発生しますが、立ち退きの遅延により余分に費用が発生する場合があるため、弁護士への依頼が経済的な観点からも得策と言えるでしょう。

交渉が進まないと判断した場合は、弁護士へ依頼し早急に解決してもらうのをおすすめします。

早期解決ができる

交渉のプロである弁護士への依頼により、事態の沈静化のスピードを早められます。

立ち退きに関する知識が豊富な弁護士は、入居者の状況や心理を把握した上で適切な解決策の提案が可能です。

貸出人が交渉を進めると、入居者と顔見知りであるため感情的になりやすく、交渉が進まないリスクがあります。

第三者である専門家の弁護士を通すことで、早期解決が期待できます。

立ち退き交渉代行を弁護士に依頼するデメリット

立ち退き交渉 代行 デメリット

立ち退き交渉を弁護士に依頼するデメリットには、以下の2つが存在します。

  • 依頼費がかかる
  • 賃借人との関係が悪化する可能性がある

リスクを把握した上で、依頼は慎重に検討しましょう。

依頼費がかかる

弁護士への依頼により、費用が発生します。

依頼費用の相場は、30万円から40万円です。

その他、成果報酬として費用が発生する場合もあり、やや高額な出費が必要となります。

ただし、立ち退きの遅延による経済的な損失を考慮すると、依頼費用の金額は妥当であると言えます。

賃借人との関係が悪化する可能性がある

弁護士へ交渉を一任することで、入居者と関係が悪化する可能性があります。

弁護士とこまめに連絡を取り、連絡事項によっては貸出人から入居者への連絡も検討しましょう。

とくに立ち退きの理由や時期などについては、貸出人の口から伝えることで悪い印象を与えずに済みます。

立ち退き交渉代行を依頼する弁護士の選び方

立ち退き交渉 代行 弁護士 選び方

立ち退き交渉を弁護士へ依頼する際の選び方は以下のとおりです。

  • 立ち退き交渉の実績がある
  • 価値観や解決策の方針が合う
  • 対応スピードが速い

それぞれのポイントについて解説します。

立ち退き交渉の実績がある

交渉を依頼する弁護士は、実績を確認して選定しましょう。

立ち退き交渉を専門としている弁護士は、専門知識があり、立ち退きまでの流れを理解しているため、滞りなく交渉を進めてくれる可能性が高いです。

他の弁護実績があっても立ち退き交渉の実績がない場合は、知識に乏しい場合があります。

必ず複数人の弁護士を比較し、実績の内容について詳しくリサーチしましょう。

価値観や解決策の方針が合う

自分と弁護士の価値観や解決策の方針が合っているか確認しましょう。

交渉を依頼するため、入居者への対応について自分の考えと合っていない場合、してほしくない対応を入居者にされてしまうリスクがあります。

自分の思いや考えを伝え、尊重してくれる弁護士であれば安心して交渉を任せられます。

依頼前の面談で価値観や具体的な解決方法について確認しておきましょう。

対応スピードが速い

交渉までの対応スピードの速さも重要な選定ポイントです。

対応が遅いと、必要以上に立ち退きが後ろ倒しになってしまい、経済的な負担が大きくなる可能性があります。

また複数の案件を抱えている弁護士だと、対応が遅くなりがちです。

面談時に対応までの時間を確認しておくと安全です。

立ち退き交渉代行を弁護士に依頼する場合の費用

立ち退き交渉 代行 弁護士 費用

立ち退き交渉を弁護士に依頼する場合、費用の相場は30万円から40万円となっています。

加えて、最終的な成果に応じて費用が発生する場合もあります。

その他予期しない費用が加わる可能性もあるため、面談時にあらかじめ費用感を確認しておきましょう。

また、複数の弁護士から見積もりを貰い比較することで、必要以上に費用をかけずに済みます。

立ち退き交渉の代行におすすめ弁護士事務所

立ち退き交渉 代行 弁護士事務所

立ち退き交渉の依頼をおすすめする弁護士事務所を紹介します。

  • ライズ綜合法律事務所
  • 弁護士法人エース
  • 泉総合法律事務所
  • 春田法律事務所
  • アイシア法律事務所

それぞれの特徴を把握した上で依頼を検討してみましょう。

ライズ綜合法律事務所

ライズ綜合法律事務所

出典:https://risesogo.jp/

ライズ綜合法律事務所は、何度でも無料相談できる弁護士事務所です。

個人と法人の立ち退き交渉に対応しており、20万件以上の法律相談実績数を誇ります。

不動産関連の専門スタッフも在籍しているため、立ち退き交渉に関する知識が豊富です。

立退料の適正調査も無料です。

どこの弁護士事務所へ依頼すれば良いか分からない場合は、まずライズ綜合法律事務所への相談をおすすめします。

対応エリア全国
着手金220,000円~
電話対応
無料相談
公式サイトライズ綜合法律事務所公式

弁護士法人エース

弁護士法人エース

出典:https://ace-law.or.jp/

弁護士法人エースは、24時間いつでも対応している弁護士事務所です。

問い合わせフォームからいつでも相談でき、迅速に対応してくれます。

また着手金は無料でおこなっており、獲得金額の26.4%が成功報酬として発生します。

電話対応も営業時間内におこなっているため、気軽に相談が可能です。

経験豊富な弁護士にまずは気軽に相談したい人におすすめします。

対応エリア全国
着手金0円
電話対応
無料相談
公式サイト弁護士法人エース公式

泉総合法律事務所

泉総合法律事務所出典:https://izumi-legal.com/

泉総合法律事務所は、関東エリアに特化した弁護士事務所です。

関東を中心に全28拠点を展開しています。

累計実績は40,000件を超えており、立ち退き交渉だけでなくさまざまな分野の無料相談が可能です。

また負担の軽いリーズナブルな費用で提供しています。

関東エリアで費用を抑えて依頼したい人におすすめします。

対応エリア関東エリア
着手金0円
電話対応
無料相談
公式サイト泉総合法律事務所公式

春田法律事務所

春田法律事務所

出典:https://haruta-lo.com/

春田法律事務所は、リーズナブルな着手金で対応してくれる弁護士事務所です。

依頼者の負担を軽減しつつ、丁寧に解決まで対応してくれます。

また電話相談や初回の来店相談も無料で可能です。

LINEでの対応も受け付けており、いつでも気軽に相談ができます。

なるべく依頼費用を抑えたい人におすすめします。

対応エリア東京都・埼玉県・石川県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県
着手金220,000円~
電話対応
無料相談
公式サイト春田法律事務所公式

アイシア法律事務所

アイシア法律事務所

出典:https://a-lawoffice.jp/

アイシア法律事務所は、四大法律事務所で培った一流ノウハウで問題を解決してくれる弁護士事務所です。

立ち退き交渉について専門的な知識を要しており、解決事例が豊富です。

また弁護士が1,000人以上いる銀座においてトップクラスの規模を誇り、無料相談で人柄を知れます。

メディアへの出演実績も多数存在します。

東京都内での立ち退き交渉を依頼したい人におすすめです。

対応エリア東京都
着手金3,000,000円以下の場合8%
電話対応
無料相談
公式サイトアイシア法律事務所公式

立ち退き交渉の代行依頼でよくある質問

立ち退き交渉 代行 質問

立ち退き交渉の代行依頼についてよくある質問と回答について、それぞれ紹介していきます。

  • 不動産業者による立ち退き交渉は非弁行為になるのか
  • 立退料の相場はいくらなのか
  • 弁護士へ着手金や立退料以外にかかるお金はあるか
  • 立ち退き交渉は司法書士に依頼しても問題ないか

不動産業者による立ち退き交渉は非弁行為になるのか

不動産業者による立ち退き交渉は、報酬の受け取りの有無により非弁行為になる場合があります。

報酬を受け取る目的でおこなった場合は、非弁行為となります。

立退料の相場はいくらなのか

立退料は、賃貸住宅とテナントで相場が変わります。

賃貸住宅の場合は、賃料の3ヶ月分が相場です。

テナントの場合は、長期で入居している場合2年分の賃料が相場となっています。

弁護士へ着手金や立退料以外にかかるお金はあるか

ケースによっては、成功報酬や実費の支払いが発生する場合があります。

成功報酬は、依頼人に発生した利益の10%~20%が相場となっています。

実費については、交渉までに要する交通費などがあたり、全額を負担する場合が多いです。

着手金以外にどのくらいの費用がかかる可能性があるか、事前に面談等で確認しておきましょう。

立ち退き交渉は司法書士に依頼しても問題ないか

立ち退き交渉は、司法書士へ依頼はできません。

行政書士への依頼と同様に、犯罪行為にあたります。

ただし認定司法書士であれば、請求額が140万円までのケースであれば請負は可能です。

弁護士へ依頼しておくと安心です。

立ち退き交渉代行まとめ

立ち退き交渉 代行

今回は、立ち退き交渉を弁護士へ依頼するメリットやデメリット、おすすめの弁護士事務所などを紹介しました。

立ち退き交渉をスムーズに進めるために、弁護士への依頼は効果的な手段です。

知識がない中で交渉を進めると、遅延やトラブルの原因となります。

交渉に自信がなく、すぐに事態を終息させたい人は、今回紹介した弁護士事務所への依頼を検討しましょう。