この記事を読んでいるあなたは、
- 海外FXのゼロカットシステムを知りたい
- 海外FXのゼロカットシステム利用時のメリットについて知りたい
- 海外FXでゼロカットシステムおすすめの業者を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて「海外FXのゼロカットシステムの利用時のメリットやおすすめの業者」などをお伝えしていきます。
なお、以下の記事でおすすめの海外FX業者12社のランキングを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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海外FXのゼロカットシステムとは
海外FX企業におけるゼロカットシステムとは、保有している口座残高がマイナスになった際に、海外FX業者によって損失分が補填される仕様です。
資産を預けたFX業者がゼロカットシステムを取り扱っていない場合、口座残高がマイナスになり、損失分を戻すため追加入金が必要になります。
ゼロカットシステムは、損失分は海外のFX業者によって補填されるため、追加入金はいりません。
なので、レバレッジの高い取引を少ない証拠金で取引したい方に向いています。
利用者側のメリットが大きいため、海外のFX企業は不正利用が発生しないように厳しく審査しています。
国内FXにゼロカットシステムがない理由
口座残高マイナス分を補填されるゼロカットシステムですが、国内におけるFX業者の採用は認められていません。
ゼロカットシステムが採用されていない理由は、次の2つです。
- FX業者の利益が小さくなる
- 金融商品取引法による規定
ひとつずつ解説していきます。
FX業者の利益が小さくなる
ゼロカットシステムの方式として、マイナス分を補填するのはFX業者になります。
利用者の負担はゼロのため、場合によって、FX業者が数千万円単位の大金を支払うとなると、その分の利益が小さくなります。
なので、国内のFX業者は
- スプレッドの幅を広げる
- 取引手数料を取り入れる
といった処置が必要です。
金融商品取引法による規定
日本では、「ロスカットが間に合わず、保有している残高がマイナスになった場合でも、補填してはいけない」という法律(金融商品取引法第四十条の第二号)があります。
金融商品取引法によって損失補填ができないので、国内のFXではゼロカットシステムを利用できません。
海外FXがゼロカットシステムを使う理由
利用者側の損益を補填して、業者側が不利益を被るゼロカットシステムですが、どうして海外FXで利用されているのでしょうか。
海外FXでゼロカットシステムを使う理由は、次の3つです。
- リスク管理ができているから
- スプレッドで収益があるから
- 利用者が増えた方がメリットが大きいから
ひとつずつ解説していきます。
リスク管理ができているから
海外FXでは、「NDD方式」を取り入れているため、リスクを回避した運営が行われています。
NDD方式(None Dealing Desk)とは、利用者が利益を出してもFX業者は手数料で儲けられる約定方式です。
そのため、「利用者のメリット=FX業者のデメリット」という構図になりません。
NDD方式によって、
- 経営破綻
- 未払いの追証に割く時間やコスト
といったリスク管理ができています。
スプレッドで収益があるから
海外FXでは、買値と売値の差額であるスプレッドで収益を生み出せている点が、ゼロカットシステムを利用する理由です。
スプレッドは、取引手数料の役割を担っており、トレードが頻繁に行われれば、海外FX業者に収益が入る仕組みです。
そのため、追証で利用者が損失を被るより、長い期間トレードを続けてもらえた方が、海外FX企業にとってもメリットと言えます。
利用者が増えた方がメリットが大きいから
ゼロカットシステムは、利用者が増えれば増えるほど、海外FX企業側の収益になります。
理由は、スプレッドで収益が入る仕組みを採用しているためです。
利用者が増えれば、利用回数も多くなり、海外FX企業のメリットにつなげられます。
海外FXのゼロカットシステムのメリット
日本では導入されておらず、海外FXで採用されているゼロカットシステムですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ゼロカットシステムの導入メリットは、以下の2つです。
- 高いレバレッジ取引ができる
- 追証リスクがない
ひとつずつ解説していきます。
高いレバレッジ取引ができる
ゼロカットシステムは、高いレバレッジで取引できます。
高いレバレッジと聞くと、リスクも高くなるイメージがあるかもしれません。
確かにレバレッジが高くなると、証拠金がなくなるリスクは高くなります。
しかし、ゼロカットシステムの導入により
- 証拠金を超える額のマイナスはリセットされる
- 借金を抱えるリスクがない
といった特徴があるため、安心して取引できます。
追証リスクがない
ゼロカットシステムは、口座の残高が損益によってマイナスになったとしても損失分の請求を受ける心配がないので、追証リスクがありません。
国内のFX業者を例にすると、証拠金10万円が相場変動により、ロスカットできず20万円の損失になったと仮定します。
その際の
- 証拠金10万円
- 追証分10万円
合算した20万円が損失額です。
しかし、ゼロカットシステムが導入されたFX企業であれば、追証10万円は補填されるので、利用者の負担は証拠金10万円のみです。
海外FXのゼロカットシステムのデメリット
追証リスクがなく、高いレバレッジ取引できるゼロカットシステムですが、デメリットもあります。
ゼロカットシステムの導入デメリットは、以下の2つです。
- 口座凍結のリスクがある
- 突然追証を請求した事例がある
ひとつずつ解説していきます。
口座凍結のリスクがある
ゼロカットシステムがない国内FX業者と比べて口座凍結リスクが高いです。
ユーザー側にメリットがあるため、悪意を持った利用者に使用されないように、以下の行動を禁止しています。
- FX業者間での口座の両建て
- 短時間で大量の取引を行う「スキャルピング」
- 重要な指標が発表された際の高いレバレッジ取引
FX業者によって口座凍結されるルールが異なるので、事前に確認しておきましょう。
突然追証を請求した事例がある
ゼロカットシステムと言っても、激しい値動きが発生した場合は、追証が発生した事例もあります。
スイス銀行が2015年に発表した、ユーロに対しての上限撤廃により、
- ドル/スイスフランが短時間で約47円下落
- FX会社は追証を請求
といった事態に陥りました。
あまりにも激しい値動きの際は、追証を要求される場合があるので、信頼できる海外のFX口座を検討しましょう。
ゼロカットシステムの海外FX業者おすすめ5選
ゼロカットシステムはメリットとデメリットの両方がありますが、どういった海外FX業者が利用しているのでしょうか。
海外でゼロカットシステムを使っているFX業者は、以下の5社です。
- GEMFOREX
- FXGT
- AXIORY
- XM Trading
- TradeView
ひとつずつ解説していきます。
XM Trading
XM Tradingのゼロカットシステムは、FXだけでなく貴金属や株価指数、商品、エネルギーの全5種類に対応しています。
ゼロカットが執行されるルールは
- ボーナスによって口座残高がプラスの場合は適用外
- ゼロカットシステムの金額や回数に上限はなし
- 口座単位で執行される
があります。
名義や口座をまたいだ両建てやボーナスの不正取得など、不正行為・規約違反に抵触した際はゼロカットシステムの対象外になるので、注意してください。
GEMFOREX
GEMFOREXは、強制ロスカットによって証拠金維持率が20%を下回った場合、自動的にポジション決済されます。
相場が急変して、強制ロスカットに間に合わない際に、ゼロカットポジションが執行される仕組みです。
他にも
- ボーナスでも相殺できず60分以内に口座の残高がマイナスになったら
- 口座残高がマイナス状態から、全ポジションを解消されたら
ゼロカットシステムが執行されるので、利用する際は覚えておきましょう。
AXIORY
AXIORYのゼロカットシステムは、全ての口座タイプ(スタンダード・ナノ・テラ・アルファ)に適用しています。
ゼロカットシステムが執行される条件やタイミングは
- ルールや条件は特になし
- ゼロカットになるとボーナスは消滅
- 口座残高がマイナス後24時間以内に0円になる
といった特徴があります。
マイナス残高になり、24時間以内に自動でゼロカットシステムが執行されるので、入金しないように注意しましょう。
FXGT
FXGTでは、口座タイプによって証拠金維持率が異なり、以下の割合を下回ると強制的に決済されます。
口座タイプ | 証拠金維持率 |
---|---|
スタンダードFX口座 | 40% |
スタンダード+口座 | 20% |
セント口座 | 20% |
ECN口座 | 40% |
PRO口座 | 40% |
ミニ口座 | 20% |
それぞれの口座で、ゼロカットシステムが執行されるタイミングが違うので、利用する際は、事前に確認することをおすすめします。
TradeView
TradeViewのゼロカットシステムでは、証拠金維持率100%で強制ロスカットされるため、他の海外FX業者と比較してかなり高いです。
ゼロカットシステムが執行されるタイミングは、口座残高がマイナスになり、入金する際に合わせて残高がリセットされます。
また、同じ口座に別の商品を保有していた場合は、マイナスになっている商品のみがゼロカットシステムの対象になります。
海外FXのゼロカットシステムの注意点
海外ではゼロカットシステムを利用しているFX業者がありますが、注意点もあります。
注意すべきポイントは、次の3つです。
- 業者の倒産
- 両建て取引の利用
- 悪質業者の存在
ひとつずつ解説していきます。
業者の倒産
海外のFX業者は国内FX業者と違い、信託保全が義務化されていません。
信託保全とは、利用者の資産を保証・管理するための制度です。
国内FX業者であれば、もしFX業者が倒産したとしても、利用者への返金が保証されています。
しかし、海外のFX業者は倒産した場合でも、口座から出金できなくなる可能性があります。
両建て取引の利用
ゼロカットシステムを利用した際は、「業者間両建て」が存在しており、口座凍結のリスクがあります。
業者間両建てとは、市場の相場が大きく動く際に、別のFX業者が両建てして利益を得る手法です。
両建て取引は、FX業者がリスクを取った手法になり、禁止事項に該当するので、バレた場合
- 利益が取り消し
- 口座を凍結される
リスクを含んでいます。
なので、取引する際は、両建てポジションになっていないか確認しましょう。
悪質業者の存在
ゼロカットシステムの規約に反して、不正を行った悪徳業者も存在しています。
2015年1月に発生したスイスフランショックの際に、多くの海外FX業者はゼロカットシステムを執行した中で、一部ゼロカットシステムを廃止して、顧客の信頼を失う業者もありました。
理由は、想定外のゼロカットシステムで対応できないので、利用者に追証を求めたためです。
そのため海外FX業者を利用する際は、業者の信頼度を調べておきましょう。
海外FXのゼロカットシステムまとめ
今回は、海外FXのゼロカットシステムの利用時のメリットやおすすめ業者についてお伝えしました。
海外FX企業におけるゼロカットシステムとは、保有している口座残高がマイナスになった際に、海外FX業者によって損失分が補填される仕様です。
海外FX業者によって、ゼロカットシステムが執行されるタイミングが異なるので、当記事を参考にしてみてください。
ただし、過去にはゼロカットシステムの規約違反を起こして、利用者に追証を求めた悪徳業者も存在しているので覚えておきましょう。
海外のFX業者でのリスクを理解した上で、安心したFX取引を行ないましょう。
なお、以下の記事でおすすめの海外FX業者12社のランキングを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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