この記事を読んでいるあなたは、
- 海外FXの両建てができる業者を知りたい
- 海外FXの両建てのメリット・デメリットを知りたい
- 海外FXの両建ての注意点を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて「海外FXの両建てが可能な業者やその特徴、メリット・デメリット」などをお伝えしていきます。
なお、以下の記事でおすすめの海外FX業者13社のランキングを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
海外FXの両建てとは
「両建て」とは、同一通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同じタイミングで持つことです。
FX取引では、買いもしくは売りどちらかひとつのポジションを保有する手法が一般的ですが、海外FX業者のなかには、両建て取引が可能なところもあります。
また、両建てを行うことで、損失の拡大防止が可能です。
例えば、1ドル100円で買いポジションを保有したとします。
1ドル95円まで下落すれば5円の損失ですが、1ドル98円で売りポジションを保有すれば3円の利益となるので、結果2円の損失で収まります。
海外FXの両建てのメリット
海外FXの両建てで得られるメリットは、以下の4つです。
- 証拠金を抑えられる
- 為替変動に対応しやすい
- 税金対策につながる
- スワップポイントを用いた利益獲得が可能
それぞれ解説します。
証拠金を抑えられる
FX取引はあらかじめ現金を口座に入金することで、それを担保としたレバレッジ取引が可能で、この口座に入金されたお金を「証拠金」と言います。
一般的には、売り・買いのうちの片方もしくは両方のポジションの証拠金が必要です。
しかし、FX業者のなかには、この証拠金が実質0円で両建てを行えるものもあります。
そのため、他の取引所と比べて証拠金に余裕が生まれるので、他の取引や新たなポジションの保有のためにお金を使えます。
為替変動に対応しやすい
両建ては、売り・買いの両方のポジションを保有する手法です。
そのため、急激な為替変動が起こっても、一方で損失をカバーできます。
仮に買いポジションのみの保有の場合、為替が下落した分だけ損失が発生しますが、売りポジションも保有していれば、損失を最小限に抑えられます。
税金対策につながる
両建ては税金対策に最適です。
FXでは、年越し前に利益を確定するとその分の税金が発生します。
一方で、利益を確定せずに年越しまで保有していると、年末年始の為替変動で利益が減る可能性はゼロではありません。
しかし、両建てを行えばマイナスを補えるようリスクヘッジが可能であるため、これらの悩みは解消されます。
スワップポイントを用いた利益獲得が可能
両建てを行うことで、スワップポイントによる利益獲得が期待できます。
スワップポイントとは、2ヵ国間の金利差を調整する仕組みのことです。
金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うことでスワップポイントを獲得できます。
1つのFX業者で両建てを行なった場合、価格変動によって損益は相殺されるため、スワップポイントによる利益は期待できません。
しかし、2つのFX業者で両建てを行えばスワップポイントによる利益が期待できます。
とはいえ、異業者間の両建ては禁止行為とみなされる危険があるため、注意しましょう。
海外FXの両建てのデメリット
一方で、海外FXの両建てにはデメリットもあります。
それが以下の3つです。
- ロスカットリスクの上昇
- スプレッドが増えやすい
- スワップポイントによる損失リスクが上がる
両建てを行う際は、デメリットの内容も理解しておきましょう。
ロスカットリスクの上昇
ひとつ目が、ロスカットリスクの上昇です。
「ロスカット」とは、一定のラインまで証拠金維持率が下がると強制的に決済されるシステムのことです。
両建ては2つのポジションを保有するため、1つのポジションを保有するよりも、多くの証拠金がかかります。
そのため、ロスカットリスクも倍になるので、余裕を持った証拠金が必要です。
スプレッドが増えやすい
FXの「スプレッド」とは、FX取引する際の買値と売値の差、つまり取引コストのことです。
スプレッドが狭いと低コストであり、取引を行いやすい特徴があります。
しかし、両建ての場合、ロスカットリスク同様、このスプレッドが一般的な取引よりも倍かかってしまいます。
両建てはスプレッド、取引コストが増えやすいことを念頭に置きましょう。
スワップポイントによる損失リスクが上がる
両建てを行う場合「スワップポイント」による損失リスクが上がる恐れがあります。
スワップポイントとは、2ヵ国間の金利差を調整する仕組みです。
金利が高い方の通貨を保有したまま日をまたぐと、金利差が日割りでもらえ、安い方を保有すると金利を払うものです。
そのため、両建てを行えばリスクなしでスワップポイントを稼げると考える方もいることでしょう。
ですが、その考え方は大きな誤りです。
XMでは、主要通貨ペアのスワップポイントは買いと売り両方がマイナスポイントに設定されています。
そのため、過剰にスワップポイントがかかる可能性があります。
海外FXで両建て取引可能なおすすめ業者
海外FXで両建て取引が可能な業者は、下記のとおりです。
- AXIORY
- Tradeview
- FBS
- TitanFX
- GEMFOREX
これらの口座の中から、自分がやりたい両建てが出来るかどうかを確認していきましょう。
それぞれの特徴を紹介します。
AXIORY
引用:https://www.axiory.com/jp/
同一口座間の両建て | 複数口座間の両建て | 異業者間の両建て | 最大レバレッジ | 初回最低入金額 | ロスカット水準 |
---|---|---|---|---|---|
◯ | ◯ | ◯ | 400倍 | 2万円 | 20%以下 |
AXIORYは3パターン全ての両建てが可能です。
初回最低入金額が2万円で他の業者と比べて安価であるため、FX初心者でも始めやすい業者です。
とはいえ、初心者ほど知らず知らず禁止取引を行なってしまいます。
両建ては可能ですが、ルールをきちんと把握しておきましょう。
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Tradeview
引用:https://www.tradeviewforex.com/ja/
同一口座間の両建て | 複数口座間の両建て | 異業者間の両建て | 最大レバレッジ | 初回最低入金額 | ロスカット水準 |
---|---|---|---|---|---|
◯ | ◯ | ◯ | 200倍 | 10万円 | 100%以下 |
Tradeviewは、3パターンの両建てが可能です。
しかし、故意的に行うとペナルティを課せられる可能性があります。
システム的に問題なく両建てできても、ペナルティを課せられる恐れがあるのは変わりません。
誤って禁止取引を行わないように注意しましょう。
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FBS
引用:https://jpfbs.com/
同一口座間の両建て | 複数口座間の両建て | 異業者間の両建て | 最大レバレッジ | 初回最低入金額 | ロスカット水準 |
---|---|---|---|---|---|
◯ | × | ◯ | 300倍 | 1,000ドル | 20%以下 |
FBSは、複数口座間の両建てができません。
異業者間の両建ては可能ですが、Tradeview同様、ペナルティの可能性は避けられません。
どの業者でも禁止取引はペナルティ対象のため、内容を把握しておきましょう。
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TitanFX
引用:https://jp.titanfx.com/
同一口座間の両建て | 複数口座間の両建て | 異業者間の両建て | 最大レバレッジ | 初回最低入金額 | ロスカット水準 |
---|---|---|---|---|---|
◯ | ◯ | ◯ | 500倍 | 1万円 | 20%以下 |
TitanFXは3パターンの両建てが可能な業者です。
また、AXIORYと同じく、初回最低入金額が1万円と安価で、取引コストを抑えた投資ができます。
ただし、ゼロカット目的の両建ては、ゼロカット発動の対象外になるため注意が必要です。
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GEMFOREX
引用:https://gemforex.com/
同一口座間の両建て | 複数口座間の両建て | 異業者間の両建て | 最大レバレッジ | 初回最低入金額 | ロスカット水準 |
---|---|---|---|---|---|
◯ | ◯ | ◯ | 500倍 | 1万円 | 20%以下 |
GEMFOREXも3パターン全ての両建て可能です。
初回最低入金額が1万円でありながら、最大レバレッジ500倍を狙えるのは魅力的です。
しかし、他の業者同様、禁止取引によるペナルティの危険性はあります。
海外FXで注意すべき両建て取引
海外FXでは、以下の取引は禁止取引とされています。
- 同一口座内での両建て
- 別サービスでの両建て
- 同一サービスで複数口座間の両建て
これらの禁止行為を行なった場合、利益取り消しや口座凍結などのペナルティが課せられる可能性があります。
誤って禁止取引を行わないように、それぞれの内容を見ていきましょう。
同一口座内での両建て
同一口座内での両建ては、禁止取引に該当します。
それは、海外FXでは「ゼロカットシステム」を採用している業者があるからです。
「ゼロカットシステム」とは、入金以上に損失が出ない仕組みで、相場の急激な変動によりロスカットが間に合わず、損失が発生した場合に、FX業者が損失を負担してくれるシステムです。
例えば、以下のケースを想定します。
- A口座で買いポジション
- B口座で売りポジション
ゼロカットシステムが採用されている業者だと、このケースでは、為替が大きく下落してもA口座の損失は入金額までで済みます。
一方で、B口座の売りポジションでは利益が出るため、負けない両建てが出来てしまいます。
そのため、業者の負担だけが増大するこの両建ては禁止されています。
別サービスでの両建て
別サービスでの両建ても禁止されています。
例えば、以下のようなケースです。
- 業者Aで買いポジション
- 業者Bで売りポジション
同一口座内での両建てと同様、相場が急激に上昇・下落した時に、どちらかのポジションでゼロカットシステムが発動します。
そのため、もう一方の業者では利益が出ることから、禁止している海外FX業者が多いです。
同一サービスで複数口座間の両建て
同一サービスで複数口座間の両建ても禁止取引とみなされます。
例えば、X業者でA口座とB口座を開設した場合、
- A口座でドル円買いポジション
- B口座でドル円買いポジション
上記のように、同一口座ではなく、口座をまたいだ両建ては禁止です。
海外FXには、1アカウントで複数の口座を解説可能な業者が多いです。
そのため、禁止取引だと知らずに複数口座間で両建てを行なっているケースが多く見受けられます。
複数の口座を運用する方は、十分に気をつけましょう。
両建て取引時の節税パターン
両建て取引の節税について、以下の3パターンで解説します。
- 含む益がある場合
- 含み益・含み損がない場合
- 含み損がある場合
FX取引と切っても切れない税金の対策方法を知ることで、効果的な収益確保が見込めます。
適切な場面で然るべき行動が取れるように、詳細を深掘っていきましょう。
含み益がある場合
含み益がある未決済ポジションを保有している場合、以下のケースが考えられます。
- 年内に決済すると、利益が確定してその分の税金がかかる
- 未決済にしておくと、年末年始の為替変動で利益減少・損失発生のリスクがある
しかし、両建てを行うことで、上記を回避し利益を確保できます。
方法は、以下のとおりです。
- 含み益のある未決済ポジションと逆方向の同額のポジションを保有する
- 年越し後に両方とも決済する
こうすることで、現状の損益を変えずに未決済ポジションを維持できます。
含み益・含み損がない場合
含み益、含み損がどちらもないという場合でも、両建てによる節税は可能です。
FXで利益を出しすぎると、累進課税によって税金が高くなってしまいます。
しかし、両建ては利益額を調整できるため、損益を自身で一定にならすことで節税が可能です。
含み損がある場合
含み損がある未決済ポジションを保有している場合も、含み益のポジションがある場合と同様です。
- 年内に決済すると、損失が確定し赤字となる
- 未決済にしておくと、年末年始の為替変動で損失が拡大するリスクがある
上記も両建ての活用で回避可能です。
方法は、以下のとおり。
- 含み損のある未決済ポジションと逆方向の同額のポジションを保有する
- 年越し後に両方とも決済する
このことで、損益の合計を変えずに未決済ポジションを維持できます。
海外FXの両建てまとめ
今回は海外FXの両建て可能な業者とその特徴、両建てのメリットについてお伝えしました。
海外業者の多くは両建て可能で、証拠金を抑えられる仕組みも整っています。
レバレッジも国内の業者と比べて高く、大きな利益を期待できるでしょう。
しかし、複数口座・複数人・異業者間での両建ては禁止取引としてみなされる可能性があります。
禁止取引を行うと、ペナルティとして利益取り消し、口座凍結などが課せられます。
誤って禁止取引を行わないように、本記事の内容が参考になれば幸いです。
なお、以下の記事でおすすめの海外FX業者13社のランキングを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。